令和7年7月14日 一筆に込める、静かな情熱 かな・漢字書道「子葉会」
第2・4月曜日の午前10時、引田公民館の一室に、笑い声がやさしく広がります。集まっているのは、平均年齢74.2歳のかな・漢字書道「子葉会(しようかい)」のみなさん。
この日は5人が参加(男性1人・女性4人)、自宅で書いてきた作品をホワイトボードにずらりと並べ、互いに感想を語り合いました。
■ 墨の濃淡、流れ、連綿 作品に込められた個性と人生
「この墨の色、すごく味があるわね」
「流れがやっぱりいいなあ」
「こっちの方が力強くて好きかも」
見つめる目は真剣そのもの。でもそのやりとりには、温かな笑みと敬意がにじみます。
子葉会では、会員同士で批評し合い、毎月選んだ作品を全日本書芸文化院(全書芸)に出品。名前と作品写真が全国誌に掲載されることが目標であり、日々の書への大きな励みになっています。
▲日本書芸文化院(全書芸)を手に確認する皆さん
■みなさんの声
「毎日1時間は書に向き合ってる。無心になれる時間がいい」
「家でもできるから、年を取っても続けられるのがありがたい」
「みんなうまいから刺激になるし、もっと上手になりたい」
「今はYouTubeで書道動画も見れる。勉強になるよ~」
そんななか、ひとりの会員がぽつり。
「私はね、あんまり楽しいって思わないの。結果見るのが辛くて…」
場が一瞬静まり、そして全員が大笑い。仲間との率直なやりとりが、また一つ、会の温かさを感じさせてくれました。
■書は、人生を映す鏡
字の大きさ、墨の奥行き、筆の勢い…。そこににじむのは、技だけでなく、人柄や人生の厚みです。
「やっぱり、努力の成果やなあ」
そんな言葉に、皆がうなずきました。
書くことが、ただの趣味ではなく、暮らしの一部に、人生の一部になっている「子葉会」のみなさん。
学びを止めず、仲間と笑い、書に向き合う姿は、年齢という枠を軽やかに超えて輝いていました。
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更新日:2025年07月28日