新市名称選定の経緯(白鳥町)

更新日:2022年03月31日

名称の由来

白鳥町(しろとりちょう)

白鳥

 「和名類聚抄」、および「延喜式」に、「大内郡白鳥郷(之呂止利しろとり)」とあるのは周知のとおりであり、また、平城宮跡出土の木簡に、「大内郡白鳥郷」と記されたものが発見せられているから、「白鳥」という地名の起りが、奈良時代を遡るのは間違いないようである。
 さて、地名と白鳥神社との関係であるが、白鳥郷にある神社であるから、白鳥を冠して「白鳥神社」と名づけられたものか、あるいは、古くから白鳥神社が祭られていた故に、「白鳥郷」の名が生れたものか、いずれとも、にわかには決め難いことであるが、『名勝図会』は、「白鳥郷、神社によって郷名をなせり」としている。
猪熊信男は、外来氏族の坂上氏系統の「白鳥村主(すぐり)」の移住に、その起因を求めているが、松岡調は、「この白鳥村主の説いかがなり」と、否定的見解を示している。この「白鳥村主」は、大阪府の「古市陵=白鳥陵」の所在地である白鳥を本拠とした氏族であるが、香川県へ移住したという史実は、今のところ見当らないようである。
なお、全国的に見て、白鳥神社や白鳥を称する地名は、非常に多数みられるところより推測すると、「白鳥陵の陵守、または、日本武尊の御名代部(みなしろべ)である「武部(たけるべ)」に、深い由縁があるようであって、その部民等が、全国各地にその祖神として、白鳥神社を奉斎したのを、地名の起源とするのが、穏当のように思われる。
(昭和60年3月25日発行「白鳥町史」より抜粋)

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