新たに指定される文化財の紹介(令和7年度)

更新日:2025年06月25日

概要

東かがわ市教育委員会では、文化財保護法及び東かがわ市文化財保護条例等に基づき、文化財を指定・登録し、文化財の保存や活用に努めています。
このたび令和7年6月25日付けで、新たに有形文化財2件を東かがわ市指定文化財として指定しましたので、各文化財について紹介します。

新たに追加される指定文化財について

棚次辰吉関係資料

  1. 種別 歴史資料
  2. 点数 13点(写真11点、書類2点)
  3. 概要
    東かがわ市が世界に誇る手袋産業を育てた棚次辰吉の旧蔵資料のうち、手袋産業に関する近代の写真群・日本帝國海外旅券(大正時代のパスポート)、自身の銅像建立挨拶文から構成される。
  4. 指定の理由
    日本の近代繊維産業のマイルストーンとなる軽便飾縫機の特許取得記念を始めとする写真群、3回目の海外視察の訪問記録が読み取れる日本帝國海外旅券、東讃地域の産業の移り変わりと同産業従事者への思いが伝わる辰吉挨拶文など手袋産業の黎明期を伝える一次資料である。
写真[軽便飾縫機特許取得記念] 明治30年(1897)頃
写真[軽便飾縫機特許取得記念]
写真[ニューヨークにて] 明治39年(1906)
写真 [ニューヨークにて]
写真[大阪手袋株式会社縫製部作業風景] 大正時代
写真 [大阪手袋株式会社縫製部作業風景]
写真[棚次辰吉銅像]昭和32(1957)年頃
写真[棚次辰吉銅像] 昭和32(1957)年頃
日本帝國海外旅券 大正8年(1919)
日本帝國海外旅券	大正8年(1919)

安戸池概要

  1. 種別 古文書・古記録
  2. 点数 1点
  3. 概要
    安戸池でハマチ養殖を経営していた野網和三郎の父佐吉と引田浦漁業組合が書いた記録。ハマチ養殖に至る経緯、養殖方法や昭和2年から同9年までの出荷内容、施設設備、観光などが記載される。
  4. 指定の理由
    昭和3年に野網和三郎により安戸池でハマチ養殖が成功したとされているが、これまでにハマチ養殖成功時期の記録はほとんどなく、特にこの『安戸池概要』のように安戸池養殖場の経営者自らが書いた記録は非常に貴重といえる。安戸池でのハマチ養殖着手、ひいては日本の海水魚類養殖草創期の貴重な記録である。
安戸池概要(表紙)
安戸池概要(表紙)
安戸池概要(部分)
安戸池概要(部分)
安戸池概要(絵図部分)
安戸池概要(絵図1)
安戸池概要(絵図2)

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