合併までの経緯

更新日:2022年03月31日

3町合併の背景

 引田町、白鳥町、大内町の3町は、地理的、歴史的な面において、また、地場産業である手袋生産が3町合わせて全国シェアの90%を占めるなど、経済、文化、 生活の面で古くから深い結びつきがあります。3町の住民の生活及び交流の状況をみると、交通基盤の整備については国道11号、JR高徳線などが3町を連絡し、地域住民の交流や物流を支えており、白鳥町、大内町の中心市街地も町境を越えて一体化していました。
 また、引田町の中心市街地へも車で数分の距離でしかなく、3町は、通勤・通学、買い物、医療等、日常の生活圏としても一体化していました。
 行政面においても消防、し尿処理、介護認定審査会における審査判定業務等について3町を含めた一部事務組合を設置、運営するとともに青少年育成センター、広域シルバー人材センターを3町で運営するなど、共通する行政課題に対処してきました。

 明石海峡大橋が開通し、3町は香川県の東の玄関として京阪神地域をも視野に入れた新しいまちづくりが求められています。一方、地方分権の担い手として、また、複雑高度化する住民ニーズに対応するため、行財政基盤の充実強化を図り、21世紀に向けた地域経営を推進することが重要です。そのために、3町の合併を成し遂げ、適正な規模と行財政能力をもった自治体を築くことが必要となります。
 また、香川県の実施した合併に関する住民アンケート結果等にも地域住民の町の合併に対する大きな関心と期待が現れています。

 このようなことから、3町では平成11年9月に引田町、白鳥町、大内町合併研究会を発足し、平成15年の合併を目標として、3町の合併問題に関する調査、研究を重ねてきました。
 「引田町・白鳥町・大内町合併協議会」は3町の合併によって地域の更なる発展と住民福祉の向上を目指し、合併の具体的協議に入るために設置され、新しいまちづくりに向けての第一歩を踏み出しました。

住民発議から合併協議会設置までの経過

経過一覧
平成10年12月 住民発議により大川郡8町合併協議会設置請求が各町長あてに提出される。
平成11年5月 郡内の各町議会で、協議会設置議案が審議される。志度町、長尾町が否決したため、大川郡8町合併協議会の設置には至らず。
同年9月 大川郡を2つの枠組に分けて合併の検討を進めることを確認した。
同年9月22日 第1回引田町、白鳥町、大内町合併研究会
  • 開催場所 白鳥町役場
  • 出席者:各町の町長、正副議長、常任委員長、総務課長、財政担当課長、担当者、県地方課、大川事務所
  • 内容
    • 会則の制定、役員の選任
    • 平成12年4月に法定の合併協議会を設置し、平成15年度合併を目標に取り組んでいくことを確認

 
同年11月16日 合併研究会事務担当者による先進地視察
視察先 兵庫県篠山市
同年11月22日 第2回引田町、白鳥町、大内町合併研究会開催
  • 開催場所 引田町役場
  • 出席者 委員全員、県地方課、大川事務所
  • 内容
    • 予算、事業計画の検討
    • 東京都あきる野市を視察することとした
    • 3町の広報紙で合併啓発の統一記事を掲載することを確認
    • 研究会の研究成果を3月に取りまとめ、3町の全世帯に配布することを確認
    • 3町の現状について
    • 篠山市視察報告
平成12年1月20日 東京都あきる野市視察
同年2月4日 第3回引田町、白鳥町、大内町合併研究会開催
  • 場所 大内町役場
  • 出席者 委員全員、県地方課、大川事務所
  • 内容
    • 合併協議会組織体制について
    • 合併協議会設置議案について
    • 合併までのスケジュールについて
同年3月 引田町、白鳥町、大内町合併研究会だより「東部3町の明日」を発行
3町の議会定例会において引田町・白鳥町・大内町合併協議会設置議案が可決される。
同年4月1日 引田町・白鳥町・大内町合併協議会発足
同年4月4日 引田町・白鳥町・大内町合併協議会事務所開所式
併せて引田町・白鳥町・大内町合併研究会が発展的に解消

合併までの経緯及び取組

引田町、白鳥町、大内町の3町の合併に関しては、これまでも昭和40年代に新町の名称も決まるなど具体的な取組がなされましたが、合併には至りませんでした。しかしその後、今日に至るまでの十数年間にわたり、民間で合併に対する地道で粘り強い運動が続けられてきました。

 このたびの合併に関しては、平成10年12月に住民発議による大川郡8町合併協議会設置請求が発端となりました。大川郡8町合併協議会の設置については、志度町、長尾町で否決されたため合併協議会設置に至りませんでしたが、大川郡8町で構成する大川地区広域行政振興整備事務組合の全員協議会において大川郡を2つの枠組みに分けて合併を検討していくことが確認されました。

 その後、平成11年9月に引田町、白鳥町、大内町合併研究会が発足し、平成12年4月の法定協議会の設置及び平成15年度合併を目標に掲げて、3町合併の調査研究を行いました。

 平成12年4月に法定の合併協議会が設置され、平成13年4月まで都合12回の協議会を経て平成13年5月30日に 合併協定の調印が行われました。

 法律に定める手続として、平成13年6月1日に3町議会臨時会で関連議案の議決、6月4日には香川県知事へ合併申請、10月17日には香川県議会で議決、10月25日香川県知事による廃置分合、市制施行の決定と総務大臣への届出が行われ、11月19日には官報に告示(総務省告示第707号)されました。

 そして、引田町、白鳥町、大内町の合併及び市制施行により、平成15年4月1日、香川県7番目の市として「東かがわ市」が誕生しました。

合併協議会設置後の取組状況

取組状況一覧
平成12年4月13日 第1回合併協議会
委嘱状交付
同年5月29日 第2回合併協議会
併の方式、期日確認
同年6月7日 第1回新しいまちの名称候補選定小委員会
同年6月中旬 新しいまちの名称一般公募開始
同年6月22日 第3回合併協議会
同年7月初旬 新市建設計画策定のための住民アンケート調査実施
18歳以上全員に郵送
同年7月6日 第1回事務所の位置検討小委員会
同年7月26日 第4回合併協議会
同年8月14日 第2回事務所の位置検討小委員会
同年8月24日 第5回合併協議会
同年9月18日 第2回新しいまちの名称候補選定小委員会
名称10候補選定
同年9月28日 第6回合併協議会
同年10月26日 第7回合併協議会
「東かがわ」確認
同年11月14日 第3回新しいまちの名称候補選定小委員会
同年11月27日 第8回合併協議会
同年12月20日 第9回合併協議会
市制施行を確認
平成13年1月中旬 合併協議状況説明会
延べ17会場
同年1月31日 第10回合併協議会
同年2月23日 第11回合併協議会
全協定項目確認
同年3月21日 第12回合併協議会 協定書案、新市建設計画案確認
同年5月9日 市制施行基準現地調査
総務省
同年5月30日 合併協定調印式
同年6月1日 町議会臨時会
合併関連議案可決
同年6月4日 合併申請書提出
同年10月17日 香川県議会定例会 廃置分合議案可決
同年11月19日 総務大臣告示
平成15年4月1日 東かがわ市の誕生

市町村の変遷

この記事に関するお問い合わせ先

総務部 戦略情報課

電話番号:0879-26-1201
ファックス:0879-26-1210


お問い合わせはこちら