てぶくろの生産日本一

更新日:2026年03月31日

東かがわ市は手袋づくりが有名だね。ぼくの家の近くにも手袋工場があるよ。市内には、たくさんの手袋工場があって、日本で生産される手袋の約90%が東かがわ市で作られているんだよ。
また、白鳥神社の裏の松原には手袋神社もあるよ。

手袋神社

手袋資料館に行くと、昔使われていた手袋を作るための道具や、古い工場の写真がたくさんあって、手袋産業の歴史を知ることができるよ。
 

手袋資料館
手袋資料館の展示
はまとら

 

どうしてこんなにも手袋が作られるようになったのかな。

東かがわ市の手袋産業の歴史について調べてみよう。

手袋の歴史

手袋づくりは明治21年(1888年)に始まりました。
両児瞬礼(ふたごしゅんれい)という東かがわ市の人が大阪で手袋づくりをはじめたのが日本の手袋づくりの始まりと言われています。

そして両児瞬礼がなくなった後、大阪で手袋工場を大きくし、成功した棚次辰吉(たなつぐたつきち)が、故郷の白鳥に香川県最初の手袋工場を作りました。

製塩業(塩を作る仕事)が減って、困っている人たちを助けたいという思いで、手袋づくりの技術を白鳥に持ち帰り、多くの技術者を育てたことで、東かがわ市は日本一の産地に成長したと言えます。
手袋の創始者として二人の碑が白鳥神社境内に建てられ、今でもその偉業が称えられています。

両児瞬礼の碑
棚次辰吉の銅像
手回しミシン

「昔は足踏みの電動ミシンがなくて、手廻しのミシンで手袋を作っていたんだね。」
「今のミシンとは形が違うよ。」
「今から130年以上も前から続いているなんてすごいな。」

どのようにして手袋を作っているのかな?
手袋を作るときに気を付けていることや工夫していることはどんなところだろう。手袋の作り方を調べよう。

手袋の材料

はまとら

革製の手袋には、やわらかくて、うすい羊の革を使っているみたいだよ。

特に、エチオピアの羊の革はよく手になじみ高級な革手袋にピッタリなんだね。わざわざエチオピアまで出かけて手に入れたのはすごいね。

材料にこだわりがあるから、よい手袋が作れるんだね。

気を付けていること

裁断するとき

高価な革を無駄なく使うことに気を付けています。

革に傷がないか調べて、横に伸 びるように、手袋のどこにどの部分を使うか工夫して抜き型を置きます。

裁断作業1
裁断作業2
裁断作業3

縫製(ほうせい)するとき

手は人間の体の中でもたくさんの関節があるため、たくさんのパーツを立体的に縫わないといけません。そのため、縫い方が複雑になります。さらに、手は敏感なのでちょっとのずれやねじれが許されません。

素材となる革やニットや布などに応じてちがう縫い方をするのも大変です。そのため、手袋づくりは「ぬう」作業が難しいと言われています。革は縫い直しができません。1mmもずれないように気を付けています。ぶかぶかになったり、ねじれたりしないように細かい伸び縮みを整えています。

手袋の裁縫
はまとら

 

 

 

手袋にはどんな種類があるのかな。

手袋の種類

冬に手を温めるための防寒用の手袋のほかに色々な種類の手袋が作られているよ。
おしゃれなデザインのファッション手袋、いろいろなスポーツ用手袋、日焼けを防ぐUVカット手袋、工場で使われる作業用手袋、医療や介護の現場で使われる使い捨て手袋などがあるんだね。

また、救助活動の時に役に立つ燃えにくくて刃物で切れない手袋もあるよ。

工場見学

たくさんの種類の手袋があるんだね。
スポーツ用だけでも数十種類もあるんだ。

スポーツ用手袋は運動性能を高めるために使用されるので、よりフィットするように素材の開発からチャレンジしてきたんだよ。そうすることで手袋づくりの技術が発展し、今の手袋づくりを支えているんだね。

例えば、フェンシングのオリンピックメダリストも東かがわ市の手袋を使っているみたいだよ。
フェンシングは、剣先の微妙な動きが勝敗を分けるため、手袋の1mmのずれが、剣先に影響します。だから、選手と職人が改良を重ねて、最高の手袋を作っているんだ。

手袋作りのこれから

昔は200社以上あった工場も今では5分の1ぐらいになってしまったよ。後継者不足や海外製品との価格競争、暖冬や生活様式の変化によって需要が減ってきたのが原因なんだよ。また、中国やインドネシア、ベトナムといった東南アジアの国々の工場で作った手袋を日本で販売することが多くなっているよ。

東かがわ市の手袋の魅力を全国に向けて発信していくために、2014年には「香川手袋」というオリジナルブランドも作られているよ。

香川手袋
香川手袋

2025年大阪・関西万博では、東かがわ市のブースでうどんをモチーフにした「うどん手袋」と「縫製技術で作る讃岐うどん」を展示したり、実際にミシンを持ち込んで、縫製技術を現地で披露するなど、いろいろな人に知ってもらう努力もしているんだよ。

大阪万博 うどん手袋
縫製技術で作る讃岐うどん

新しいデザインや技術を使って手袋の文化をまもろうとしているんだね。わたしたちも「手袋の町・東かがわ」の良さを伝えたり、手袋産業の伝統を受け継いだりしていくことが大事だね。
 

もっとくわしく知りたい人は、「日本手袋工業組合」ホームページで調べてみましょう!