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-広報 2008年 4月号 テキスト版-

第61号(2008年4月1日発行)

グループナビ3

 守り育て、味わい楽しむ ~五名里山を守る会

 これからのまちづくりでは市民主体の、あるいは垣根を越えた協働による行動が求められます。コミュニティ、ボランティア、NPOなど、地域住民が主体となった活動を紹介するこのコーナー。今回は、市内外からオーナーを募り、ともに里山を守る活動を始めた五名里山を守る会を紹介します。
 
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 旧・五名小学校北側から奥へと進む道沿いには、手入れのされていない田が点在しています。急傾斜地と少子・高齢化による農地の担い手不足が相まって、地域だけでは管理が難しくなってきているのです。そんななか、1年前まで竹とススキに覆われていたひとつの棚田で、今、小さな苗木たちが初めての春を迎えました。
 
 棚田再生へ
 
 五名には多くの匠が住んでいます。山歩き愛好者も数多く訪れます。匠を訪ね、山越えをする方々が必ず通る道沿いに、その棚田はありました。高齢の所有者の管理だけでは思うにまかせず、数年前から背後に繁るうっそうとした山と同化しつつあった棚田。木村薫さんはそこを通るたび、これはいかんなと感じていました。近くに住む方もせっかくの棚田が消え行く様に、放っておけないという思いが募りました。
 転機は『県棚田地域等保全活動支援事業』の活用を勧められたこと。その名のとおり、棚田の保全活動を行う団体への支援を目的としたこの制度を活用するため、木村さんはさっそく地域の皆さんに声をかけました。「地元の者だけで里山を守り続けていくことは一層難しくなってくる。里山のオーナーを募り、交流も育みながらやっていこう」との呼びかけに、一様に賛同の声があがりました。棚田の所有者も「みんなで応援するけん一緒に草刈りやらんか?あとはオーナーを募集してその方々に手助けしてもらおう」という木村さんの提案を快く受け入れてくれました。
 
 景観保全の動き
 
 集まったオーナーはおよそ10組。市外から応募してきた方、農作業経験はこれが初めてという方も。「元気をくれた五名に恩返ししたい」「ブルーベリーから手作りジャムを作りたい」「お店で買った物では物足りない。いつか自分の畑で野菜や果物を作るのが夢だった」などきっかけもさまざま。「色んなオーナーが来てくれる。人の出入りがあるので地域に元気・活気が出てくる」と地元の方からも好評です。
 こうして始まった里山を守る会。昨年は、45aの棚田のうち10aに、ブルーベリー、柚子、渋柿、梅を植栽。畝ごとにオーナーの名を書いた立て札を立て管理しています。熱心なオーナーは、週1回は訪れ草抜きしていたそう。ただ昨年は、少雨と害獣被害に遭いほとんど収穫までたどりつけませんでした。「今年は収穫の喜びが味わえなかった。けれど1回で終わらない先の楽しみができた」と語ってくれるのは同会オーナーのひとり。目指すは収穫祭です。「みんなが集まったときに棚田で育てた甘柿なんかをおやつ代わりに振る舞いたい」と微笑んで話してくれます。「もし大豊作だったら、オーナーで消費しきれない果実を使って五名ふるさとの家に『里山を守る会』産の商品が出品されても面白いかも。こんな風に守るから育てる、そして味わう・楽しむに広がっていけば」とふるさとの家で語り合います。
 また、同会の活動をきっかけに新たに桜を植樹するなど、地域でも景観保全の動きが出てきました。「五名でこういう活動・場所が増えてくれば、いざというとき手をつなぎあい活性化に結びついていくのでは?」期待も募ります。
 
 オーナーと五名
 
 まだまだ知名度が低いことが課題と話す木村さん。まずは、継続して来てもらうためオーナーのメリットづくりも必要だとか。棚田の果樹の本格的な収穫まではあと2、3年。今後いかに五名を理解し来てもらうかが大切になってくるそうです。でもそんな心配はよそに、「五名の人たちとの会話ができる楽しみと、ここに住む方たちとのつながりを大切にしたい気持ちになりました」そう話すオーナー。熟れた果実より味わいある五名の人と人とのつながりを、もうすでに味わっているようです。
 
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 オーナーの
 
 阿部敬司さん
 のどかでなだらかな地形、人柄の良さ、何かのんびりとした空気がとても好きになりました。少し遠いなと思っていましたが、今ではドライブ気分で来れるようになりました。草むしりを通じての人々とのふれ合いが自分の肥やしと思って、できるだけ頑張っていきます。
 
 向井一恵さん
 素人なので本当に実をつけてくれるところまでいくか心配ですが、できることにはどんどんチャレンジしたいと思います。ブルーベリー以外にも楽しめる物があれば参加したい。
 
 森本幸子さん
 子どもたちも大自然の中で、思わぬ発見をしています。てんとう虫やバッタなどたくさんの虫を見つけたり、鳥の声を間近で聞いたり。無心で草抜きすると、私自身も日々の生活を離れてストレス解消ができます。人間はやはり土無しでは生きてはいけないなあと感じます。
 
 オーナーになりませんか?
条件は、高校生以上で年間4回程度の除草等の管理に従事ができる方。無料。保険等は各自で加入。申込は、ハガキに住所、氏名、年齢、連絡先を記入し、〒769-2715 五名1850番地 五名里山を守る会 木村薫さんまで。募集期間は4月1日(火)~25日(金)必着。応募多数の場合は抽選。

 
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