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-広報 2007年 10月号 テキスト版-

第55号(2007年10月1日発行)

 特集 秋まつり

 秋祭誘ひに寄りてまだ待つ子
 
 有名でなくても、大きくなくても、それぞれに受け継がれてきた大切なもの、誇り
  
 どこからともなく鉦や太鼓の音が聞こえてくると、秋が来たなと感じます。その昔、秋祭の日は午後から学校が休みでした。新しい洋服を買ってもらえるのもこの日でした。地域の神社の氏子たちが神輿を担ぎ、獅子や奴を奉納します。どこも同じようでいて異なる秋祭は、それぞれに意味があり、歴史があります。この秋は祭のはしごでもしてみましょうか。
 
 
 進学や就職などで市外に出てしまった若者が、祭を楽しみに帰ってくるという話を聞きました。
 引田地区の「誉田八幡宮秋大祭」のことです。ここで奉納される「投げ奴」をご存じでしょうか。頭に約千本の羽根をさし、柄は樫の木でできた毛槍を高く、遠く投げ合うものです。
 
 由来
 
 天正15年、生駒親正が讃岐の領主として引田城に入城して後、八幡宮が再建されました。これを喜んだ引田郷の人たちが、戦国の名残にやり踊りを奉納したのが始まりとされています。
 現在の大名行列を模した御幸の形となったのは江戸中期。明治時代までは、腕自慢の若者が高張り提灯やぼんぼりのわずかな灯で練習に励み、10mも垂直に投げ上げ、鳥居を超えたともいわれます。
 中でも中ノ丁の奴連は踊り奴ともいわれ、毎年金刀比羅宮にも招かれ、沿道の参拝客から拍手喝采を浴びます。とはいえ、過去には7組あった奴連も、少子化の波には逆らえず、中ノ丁、一二三丁目、東南の3組に減少しました。
 
 稽古の間も祭
 
 誉田八幡宮総代で中ノ丁の世話役、網静夫さんに話を伺いました。
 「私も10歳から15歳までは獅子、16歳くらいから奴をひねっていました」
 往時はそれぞれの地区ごとの若者で構成され、技を競っていたそうです。現在では、地区外の参加者も受け入れています。
 「若い人を誘っても断られることもあるけれど、一度足をつっこめば抜けられなくなる」というので、?と思ったものの、よく聞くと「雰囲気がいいから」ということで安心しました。子どもも大人も、「いつから練習?」と聞いてくるといいます。転出した人も喜んで帰ってくるわけです。
 「子どもからお年寄りまで一緒にわいわい言えるのは祭くらい。9月中旬から毎日練習し、昔ながらに怒るときは精一杯怒る。祭りが終わっても、会えばにっこりあいさつをしてくれる。若返る」と網さん。人と人とのつながりが温かく残ります。
(引用文献 「わたくしとやっこしし」(橋本秋夫さん)「引田町史」)
 
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秋祭誘ひに寄りてまだ待つ子     中村汀女
 鎮守の森の方から、祭の笛や太鼓が聞こえてくると子どもたちの心が勇む。前の通りを、祭へ急ぐ人たちの声が弾んでいる。
 一人でも鎮守様へ行けない子どもではないのだが、いっしょに連れ立って行く友だちがあれば、参道の両側に並ぶ店々を覗いて歩くあの楽しさは格別なものだ。誘われた子は、「ちょっと待っててね」といったものの何をぐずぐずしているのか、なかなか出て来ないのである。声をかけた子は、まだ縁先で鎮守の森を気にしながらもおとなしく待っている。その待っている子どもに対する気の毒さを詫びたいような心と、待たせている子へのいささかの非難でもあったか。
 写生の句であるが、子どもたちの心情を深く汲み取っていて、その描写のそこにあるヒューマンな感情と抒情があたたかく、作者の気持ちが滲み出ている。
(昭和32年作・句集「紅白梅」所収/鑑賞新井悠二)
(引用文献 汀女俳句365日/梅里書房)
 
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 平成絵巻
 誉田八幡宮秋大祭の様子を絵巻物にしたもの。讃州井筒屋敷オープン時に絵はがきを描いた荒田秀也さん(装幀・装画家)が引田を気に入り、昨年の秋祭の頃に完成した。
定価1000円
問/讃州井筒屋敷 ℡23-8550
 
 
 秋まつり情報
 
■白鳥神社秋大祭
と き    10月6日(土)~8日(月)
内容    神幸祭(6日午後2時~)
        還幸祭(8日午後2時~)
問合先 同神社(℡25-3922)
 
■(引田)誉田八幡宮秋大祭
と き    10月13日(土)~14日(日)
内容    投げ奴、神輿、御船、獅子舞等
問合先 同宮坂東さん(℡33-3827)
 
■成松神社
と き    10月16日(火)~17日(水)
内容    神輿、小獅子2組、露店
問合先 同神社(℡33-6212)
 
■水主神社秋季例大
と き    10月14日(日)正午~
内容    御神輿、獅子舞、浦安舞
問合先 同神社(℡25-8611)
 
■(横内)誉田神社
と き    10月14日(日)
内容    八幡太鼓、獅子、子ども神輿、奴
問合先 同神社(℡25-3840)
 
■(大谷)石清水神社秋季大祭
と き    10月14日(日)
内容    神輿、御船、獅子、奴、子ども神輿
問合先 総代吉田さん(℡25-4645)
 
■(三本松)恵美須神社秋大祭
と き     10月6日(土)~7日(日)
内容     神輿、獅子、ちょうさ
問合先 事務局の田中さん(℡25-5342)
 
■(入野山)石清水八幡神社
と き     10月7日(日)
内容     大人獅子、子ども獅子、神輿 *全国青年大会出場
問合先 下山八幡宮獅子舞保存会
       代表木村さん(℡27-2305)長町さん
 
■ほろ宵まつり(イベント)
と き     10月6日(土)午後4時~
ところ    三本松商店街一帯
内容     ちょうさ等市内郷土芸能、空手演武ほか
問合先 実行委員会の小西さん(℡25-1945)
 
*福栄地区にはこの他にも複数の獅子や奴があります。スペース等の都合もあり、すべて掲載できなかったことをお詫びします。今後のためにぜひ情報をお寄せください。℡26-1215(広報担当) 
  PDF版・・・PDF表示の広報はこちら
 
 
 
 
 
 
 
 
 

お問合せ先

東かがわ市 総務部 総務課
TEL 0879-26-1214