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-広報 2006年 9月号 テキスト版-

第42号(2006年9月1日発行)
特集
 今、なぜ食育!
 ~子どもたちの輝く未来は健康から~
 子どもたちは、スポーツクラブ活動や塾通いで忙しく、さらに家族のライフスタイルも多様化し、食生活は大きく変化しています。例えば、朝食欠食、孤食(一人で食べる)、個食(家族が同じ食卓で別のものを食べる)、偏食などの食生活から、肥満とやせた子どもの増加、生活習慣病の低年齢化等、さまざまな問題が指摘されています。
 今回は、子どもたちの食生活にに着目し、望ましい食習慣について理解し、給食センター、学校での給食を核とした「食」に関する指導の取り組みについて、栄養指導担当の方にお話を聞いてみました。 
 
 給食時間ではこんな指導 
 学校栄養職員は、給食時間にクラスやランチルームを訪問し、全体指導や個別指導を行っています。また、クラスの実態に合わせて、「食べものの3つの働き」「夏の飲み物」「夏野菜を食べよう」「手洗いの大切さ」などの全体指導や(写真1・2)、子どもたちと給食を一緒に食べる中で、「食器の置き方」「姿勢よく食べる」「食器を正しく持って食べる」「好き嫌いなく食べる」など、食事マナーや偏食についての個別指導を行っています。
 食事を楽しく食べることと自由に食べる(好き勝手に食べる)ことの違いを理解していなかったり、低学年では、姿勢やおはしの持ち方の悪い子、食器を持って食べない子が多く、高学年になると、ひじをついて食べる、極端な早食いの子などが見られます。マナーを守ってみんなが楽しく食事をすることができるよう、発達段階に応じた指導が必要です。
  
 もっと食に対して興味を・・・
 元気いっぱいに、「きょうの給食おいしいね。今度○○をつけてね!」などといろいろ話しかけてくれる子がたくさんいます。しかし「食」に全く興味を示さない子が年々増えてきているように感じられます。昼になってもお腹がすかない子、ただ機械的に少し口に入れてぼーっとしている子、自分の好きなものしか食べない子。中には、「嫌いなものは食べさせないでほしい」という保護者もいます。もちろん無理強いすることには問題があります。でも、家でも学校でも好きなものだけ食べていればいいのでしょうか?
 
 命を育む食事だから
 子どもたちが自分の体の健康や食べものの大切さをわかり、作ってくれた人達への感謝の気持ちを持ち、嫌いなものでも頑張って食べようとすることが、粘り強さや友達との人間関係を築く等いろいろな場面で生きてくると考えます。また、子どものときにできるだけいろいろな食べものの味を経験し、食べものが多くの人々の労力で作り出されていること、さらには自分の命はさまざまな食材の命から育まれていることを一人でも多くの子どもたちに気づいてほしいと願っています。
 
 学校での「食育」
 最近、教科の食に関する分野で、学校栄養職員が学級担任と協力して指導することも増えてきました。「食の専門家」からの話を、子どもたちがとても興味深く聞いて、一生懸命考えたり、発表したりする様子を見るとうれしく私たちの励みにもなります。 
 小学校家庭科、中学校技術家庭科の時間に、献立作成のポイントやバランスよく食べることの大切さについて話をします。子どもたちは、毎日食べている給食を教材にすることで身近に、より具体的に捉えることができます。
 また、学級活動の時間には、発達段階に応じて「よい食事マナーで食べよう」「野菜のひみつ」「赤黄緑の食べものの働き」「朝ごはんで元気!」など、学級担任と協力して授業を行っています。
 確かに子どもたちは、カルシウムが骨粗しょう症に効果があるなど、栄養に関する知識を持っています。でもそれが、自分の体の中でどのようになるのかはよくわかっていないようです。(私たち大人も同じですね。たとえば、健康に関するテレビ・新聞からの情報に振り回されたり、健康のためによいと頭でわかっていてもなかなか継続して実行できなかったり)そこで、子どもたちが自分の問題点に気づき、変えようと行動に移すことができるように、指導教材や進め方を工夫しています。
 授業で使うワークシートに、必ずお家の人の言葉を書いてもらうことで、授業の内容を知らせ、家庭での協力をお願いしています。「食」に関する授業は年間わずか1~2時間です。これは「食」について考えるきっかけにすぎず、その後の給食時間の指導と、家庭での食生活が重要だと考えます。
 
 家庭との連携
 本来、正しい食生活をコントロールするのは家庭です。そのためにも、学校と家庭との連携がとても大切です。学校から、献立表や給食だよりの配布をして食に関する情報をお知らせしています。また、学校給食試食会や学校保健委員会などの機会に、保護者に子どもの食生活の実態や、子どもに正しい食習慣を身に付けさせることの大切さについて話しています。
  
 給食試食会では 
 ①規則正しい生活リズムを整えることの大切さ
 ②朝食を毎日食べることの必要性
 ③食事マナーについて
 ④給食センターでの調理の様子
 などの説明を行います。特に、今年4月から新しい給食センターになり、不安感を抱いている保護者の方も多く、写真などを使って、実際に調理している様子や保温保冷食缶の導入、衛生に留意した調理方法や温度管理について詳しく説明しています。
 
 学校保健委員会では
 「食」に関するテーマに合わせて、提案発表を行っています。平成16年6月に市内小学校で実施した「家庭における食生活等実態調査※注1」では、ほとんどの児童が朝ごはんを食べてはいます。しかし、その内容がパンと飲みものだけなど手軽に済ませ、主食・主菜・副菜がそろっている家庭が少なくなってきたことがわかりました。また、県の「学習状況調査※注2」結果では、朝食の摂取状況と正答率の間に相関関係が見られました。このような子どもたちが抱える食の問題を提案し、家庭での食生活の見直しに生かしてほしいと思います。
※注1:市内小学校5年生対象にH16年6月に実施
※注2:県内小学校4・5・6年生、中学校1・2・3年生対象にH14年より県教育委員会が実施 
 
 子どもに正しい食習慣
 偏った食事してませんか
 現代は食べ物があふれ、好きなものがいつでも手軽に手に入る一見「豊かな食環境」に思えます。しかし、その一方で自分の好きなものだけを、いつでも、好きなだけ食べるという偏った状況になっているのです。その中で、驚くことに子どもたちは「栄養失調」の状態になっているのです。
 子どもたちに「食べものを選ぶ力」や「自分で料理をつくる力」「食べものの味がわかる力」を身につけさせ、望ましい食習慣を子どもの頃から習慣づけることが、生活習慣病の発症予防にもつながると考えます。
 また、食の乱れが、「子どもたちが落ち着いて授業が受けられない」「がまんができない」「キレやすい」などの問題行動と関連性があるとの指摘がされています。
 
 個別指導の実施
 給食訪問時に、偏食(特に野菜嫌い)の園児や児童に声をかけたり、学校で実施している血液検査の結果をふまえ、希望する保護者に対して、養護教諭や市保健師とともに個別指導も行っています。
 また、昨年度まで実施していたアレルギー除去食(卵)も9月から再開します。今後は、食物アレルギー児の保護者への聞き取り調査も実施していく予定です。
 
 今後の課題
 昨年度、給食に地産地消導入(地元の産物を取り入れる)の検討会が始まり、現在味噌を取り入れています。野菜については、給食センターの規模が大きくなり、導入にはいろいろな課題があり難しい現状です。子どもたちに安全でおいしい給食を提供し、食べ物を大切にする心や郷土愛を育てるために、今後も継続して検討していきます。
 また学校では、学校菜園で栽培活動を体験させたり、総合的な学習の時間に健康をテーマに取り上げたり、地域の郷土料理づくりなどの体験学習も行っています。自分で作るお弁当の日、家族と一緒に作るお弁当の日を実施している学校もあります。給食センターが大きくなっても、学校や家庭に積極的に働きかけて、学校給食を核とした食に関する指導を行っていきます。今後とも、ご協力の程よろしくお願いします。
 
 
 今回、学校給食現場で取り組んでいる「食育」について紹介しました。「食」についてあなたはどう感じましたか?
 小学2年生の生活科の授業では、夏野菜の栽培に取り組んでいます。子どもたちには食材の旬の時期を知ってもらいたい。そして、太陽をいっぱい浴びて、栄養をたっぷり蓄えた、素材本来の味をぜひ食べてもらいたいと願います。
 また、市内にはさまざまな食材が栽培されています。パセリ・いちご・トマト・瀬戸内ねぎなどは県内でも収穫量が多く、中でもパセリは県内での生産は本市だけです。身近な食材を見直してみませんか。そして新鮮な食材は、おいしい旬の時期に食べましょう。
 食は身体と心のバランスをとるためにも大切なものです。朝食もバランスよく、できれば家族で一緒に食べませんか。そうすればきっと食も進み、心も豊かになることでしょう。
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