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-広報 2006年 7月号 テキスト版-

2006年7月号 テキスト版
特 集 
(子育て対談)
もっと応援 みんなで応援  子育ての輪を拡げたい
 
 現代社会は、少子化・子育て力の低下など子どもを取り巻く環境が昔とは随分変わりました。
 今回は、3人もしくは4人の子育てをしながら、毎日をイキイキと過ごしている元気なお母さん5人が集まり、子育ての楽しさや大変さなど、その奮闘ぶりを語ってくれました。
 さあ、どんな話が飛び出すでしょうか?
 
 楽しく子育て 真っ最中
 
 うさちゃん:まだ小さい子どもさんを育てている皆さんですが、どんな毎日を過ごされていますか? また、仕事をしながらの子育てで大変だと感じたことはありますか?
 
Aさん:私は4人の子どもを育てています。今の生活は「子育てが楽しい」というより、毎日が 忙しくてあっという間に過ぎています。仕事は自営業なので自由な時間が取れそうに感じるけど、逆に自分の時間がなかなか取れない状況です。
 
Bさん:私はフルタイムで働いています。3人目の子どもができた時、仕事を辞めなければ子育ては出来ないと思いました。でも、職場の仲間が協力的だったので、育児休暇も取らないで働き続けることが出来ています。職場内に保育所があったことが大きいですね。それに職場の雰囲気がいいことが、とてもありがたく思えました。
 
Cさん:私は、初めから子どもがたくさんほしいと思っていました。子どもが3人できて可愛いかったので、もう1人と思い、4人目を産みました。子育てがしんどいと感じたことはあまりなく、上の子どもが下の子どもの面倒をよくみてくれるので助かっています。仕事は自営業で、両親と同居しているので随分助けられています。それに、近所のおじさんやおばさんも子どもを可愛がってくれます。うちは、子どもが多いので、一人っ子とか、遊ぶ友達がいない子どもたちも集まってきて…まるで「児童館」状態(笑)ですよ。
 
Dさん:私は夫と共働きで、3人の子育てに頑張っています。毎日子どもを叱って、声をからしていますが、子育ては楽しいし、悩んでいる暇なんてありません。子どもを多く持ったおかげで、1人目より2人目、2人目より3人目と子どもの成長の過程をじっくり見ることができていると思います。子どもの成長に感動することも多いですよ。
 
Eさん:私もフルタイムで働きながら3人の子育てをしています。3人目の子どもの妊娠がわかった時、本当に働きながら3人の子どもを育てられるのだろうかと悩みました。
 幸い、私の場合は職場の理解があったおかげで、職場の異動や育児休業を利用しながら、なんとか頑張っています。それに、夫や同居している両親がとても協力的なので、助かっています。
 働きながら子育てするには、職場や家族の理解や協力がないと厳しいと実感しました。
 でも、保育所へ預けている頃は流行性の病気が多くて、ほんとによく休んでいました。保育料の半分は損した気分になりました(笑)。その頃が一番しんどかったように思います。働く親にとって、子どもが病気になった時が一番困ります。私の場合は、親と同居していたから乗り越えられたのだと思います。
 
うさちゃん:皆さんの奮闘ぶりが目に見えるようです。今日集まっていただいている皆さんは両親と同居している方が多いようですね。特に身近に子育てを応援してくれる人が居るという恵まれた環境で子育てができているから、子育ての悩みが少ないのかな?
 
 
 少子化の原因はどこに  ーライフスタイルの変化かー
 
  
うさちゃん:最近よく少子化という言葉を耳にします。これには多くの原因があると思いますが、その中でもっとも大きいものは何だと思いますか?
 
Eさん最近は、子どもを持たずに、自分のライフスタイルを重視する傾向があると思います。自分の夢や仕事が一番大切で、子どもは持たないと割り切って考える人が多くなったのかな?また、社会的な風潮として、個人のライフスタイルを尊重する空気があるから、昔のように「結婚は?」「子どもを産まないの?」と周りの人も言わなくなっていますし。
     
Aさん:私の友達にも自分の夢を追いかけて、「結婚や子育てのことは考えられない」という人がいます。
 生き方や考え方は人それぞれなので、彼女は彼女のやり方で頑張ればいいと、私は思っています。
 
Bさん:子どもを育てるには、環境が重要だと思います。子どもをたくさん生みたくても、職場の子育てに関する制度が整っていなかったり、職場の雰囲気が子育て中の人に好意的でなかったりすると不安ですね。
  
Dさん:私が以前勤めていた職場は大きな会社で、当時から産前産後の休暇や育児休業の制度があったにもかかわらず、育児休暇を取る人はなく、1人目は頑張ったものの、2人目の出産を機に退職することにしました。職場の中に、子どもを産んだら会社を辞めて子育てに専念するという空気がありましたからね。とにかく子どもが病気になっても休みづらかったです。
 今はパート勤めですが、制度が整っている会社なので育児休暇を取り、子どもが病気で入院した時は介護休暇で乗りきりました。いろいろな制度を自分で調べ申請した結果、休暇を取ることができたんです。周囲が教えてくれるのを待っていては無理だったと思います。「母は強し」ですね(笑)。
 
Aさん:少子化の原因は多くあると思いますが、やはり今の社会で生きていくことに明るい未来が見えないことではないでしょうか。私たちが子どもの時、「大人になれば社会に出て働き、結婚して子どもを持つ」ということがあたり前のように考えていました。でも今はどうでしょう。子どもを取り巻く社会も環境も大きく変わり、定職を持ちたくても企業の採用が少ない、また定職を持てても経済的に収入が少なく、職場の子育ての環境が整っていないなど。将来のことを考えると、本当に子どもを産み育てることができるのか不安になってきますよね。
 
Cさん:私の友達が住んでいるところでは、私立の幼稚園や保育所、小学校が多く、「お受験」の影響で教育費にお金がかかると言っていました。その友達は子どもの多い私に「経済的に大丈夫?」と心配してくれますが、私は「子どもにエリートを期待していないから」と答えています。そこは一人っ子で、子ども同士の友だち関係が築けない(人間関係をつくれない)ことに悩んでいますが、私はそういうことこそ大切な教育だと考えています。
 子育て家庭にはそれぞれ教育方針があるので、いちがいには言えませんが、私が住む地域では、まだ昔の子育てのような近所同士のつながりや、助け合いができているって感じられますねえ。
 
Bさん:私は仕事を持っているので、近所の人たちに助けてもらっています。
「危ないことをしよったら叱ってよ」とか、「海の方へ行ってたら言うてよ」とか。
 すごくお世話になってます。
 
くまくん:それはいい感じだね。最近は地域との面識があまりなく、なかなかそんな関係をつくるのは難しくなってきて、地域とのつながりが、だんだんと薄れていってる気がしてたけど。
 
うさちゃん:今は、情報がいっぱいで、自分が調べようとしたら、いっぱい手に入るけれど、まず自ら一歩を踏み出して、だれかと関わっていく気持ちが大事ではないかと思うよ。
 
Cさん:そうそう、子育てってマニュアルだけでどうにかなるものではないから、頭だけで考えずにもっと、楽しんで子育てしたらいいのではと思います。
 
Aさん:子どもって手間がかかるけど、すご~く可愛い。子育てしているから出会える人たちもいるし。迷っているなら産むことをお勧めします。
 
 
 周囲の協力体制が不可欠
 
うさちゃん:くまくん、今日の子育て中のお母さんたち、みんなはつらつとしてたね。
3人とか4人とかの子育てってとっても大変で、「髪を振り乱して」みたいなイメージだったんだけど、皆さんにお会いしてみると、おしゃれで素敵なお母さんたちでびっくりしちゃった。
  
くまくん:そうだね、うさちゃん。でも、どのお母さんも子どもの病気やけがなどを経験しながら、育児と仕事との両立で、多かれ少なかれ大変な思いをしてきたと思うよ。それに勝る魅力があるんだね、子育てって。
 
うさちゃん:皆さんのお話を聞いてて、改めて感じたのは、『家族』、『地域』、『職場』の協力体制の大切さだね。
 
くまくん:ほんとだね。家族に対しても、近所の人に対しても、職場に対しても、子育てについて、助けてほしいこと、手伝ってほしいこと、教えてほしいことなどを自分から遠慮せずに働きかけていくことが大事なんだね。
 
うさちゃん:そういう意思表示があれば、周りの人は応援や協力をどんどんしていかないとね。そうなると子育ての悩みなども身近な人に相談できるだろうね。昔から「案ずるより産むが易し」ということわざがあるけれど、それが感じられるような環境づくりが必要だね。
 
うさちゃん:う~ん。制度を整えたり、施設を整備したりすることは必要だね。だけど、子どもを取り巻く身近な人間のかかわりが、一番大切な環境なのかもしれないね。
 
くまくん:そうそう、子育てをしていないぼくたちも大切な存在なんだよね。まずは笑顔で声かけからはじめようっと。
 
うさちゃん:この東かがわ市を「子どもを産みやすく育てやすいまち」にしないとね。
 
うさちゃん:では、皆さんにとって「子育て」とはどのようなものなのでしょうか。
 
Dさん:子育ては、すごく大変で怒りが頂点に、ってこともあるけど、それ以上に子どもの笑顔はかわいい。そのおかげで毎日とても楽しく生活してます。
 
Bさん:子育てを通してたくさんのお友達ができました。今日の対談で、忙しいのは私だけじゃない、と実感しました。明日からまた子育てにがんばります。
 
Cさん:兄弟が4人もいると、子どもの中にも秩序ができていて育てやすかったです。あまり悩まない性格なので、子育てに関しても悩みませんでした。
 子育ては楽しいし、自分自身の成長にもつながるので絶対お勧めです。
 
Aさん:多くの子どもを育てているとしんどいことも多いです。でもそれ以上に子どもたちが楽しいこと、うれしいことを運んでくれてます。
 
Eさん子育てって子どもを育てるだけじゃなく、子育てにかかわる人たちも育っていくものなんだ・・・と改めて実感しました。「大変さの中にも 楽しさあり!」ですね。
 
くまくん:皆さん本当に子育てを楽しんでいるのが伝わってきますね。
 
※今回、対談に参加していただいた方からの申し出により、お名前の掲載は控えました。
 
 
 今、期待される役割って何
 
家庭に期待される役割 
 ▼家族が子育てについて互いに助け合う意識を持つ ▼家庭の中で基本的生活習慣や規範を身につけさせること▼男性の家事や子育てへの参加意識の促進
 
職場に期待される役割
 ▼労働時間の短縮や弾力的な勤務時間の導入 ▼育児休暇制度の充実▼再雇用の促進などによる仕事と育児の両立を支援するための雇用環境の整備
 
地域社会に期待される役割
 ▼地域における子育て支援のためのネットワークづくりや相互援助強化 ▼各種のボランティア活動やコミュニケーション活動などの振興 ▼子どもや子育て家庭が地域社会と関わる機会を積極的に提供 ▼遊び場の確保や子どもの事故防止 ▼社会環境の浄化などに努めること
 
 
 子育てと仕事の両立には
 
 あなたの職場は、育児休暇制度や短時間労働制度が機能していますか?
 
 市では、平成17年10月に市内の企業と子育て中の保護者を対象に、子育てに関するアンケートを実施しました。
 
 近年の少子化傾向は、将来の経済活動や地域の活性化、さらには社会福祉・社会保障制度のあり方などに大きく影響を及ぼすのではないかと危ぶまれてています。
 国では、次世代育成支援対策推進法を策定し、平成17年4月1日から雇用者が301人以上の企業の事業主に、仕事と子育ての両立を図るために必要な、また雇用環境の整備を進めるため、「一般事業主行動計画」の提出を義務付けました。(ただし、300人未満の企業は提出は努力義務)
 市子育て支援課では、市内の企業(300人未満の企業から無作為に50社を抽出)に対して、企業の子育て支援に関する対策の実態を把握するため、次のような内容のアンケート調査を実施しました。(回収率 86%)
 
企業へのアンケート結果 
 (資料1)
●取組む必要のある項目は?
            (複数回答)
 
①子育て支援に関する情報提供    15
②管理職の研修(認識するために)     9       
③職場内での啓発活動                6        
④育児休業制度の導入(1年以上)     0
⑤男性の育児休業の取得促進       0        
⑥育児休業中の社員への情報提供    3
⑦育児休業復帰のための教育訓練      9
⑨短時間労働制度の導入                   8
⑩在宅勤務の導入                            2
⑪年休の取得促進                              9
⑫行政・民間サービスの情報提供     13
 
●一般事業主行動計画の策定状況は?
 
①策定済み                         9
②策定中                             10 
③全くやっていない                            24             
             
●計画書を策定しなかった理由
 
①知らなかった                                   9
②どのような計画を策定するか        5
 解からなかったため        
③策定している時間がない                 3      
④策定の必要がないため            2           
⑤子育て中の社員がいない           5           
⑥出産対象の社員がいない               7    
⑦その他                            3         
 
●育児休業制度(育児休業、勤務時間短縮等の措置、育児のための深夜業・時間外労働の制限)に関する規定はありますか?
 
①すべてある                            17
②一部ある                                  16         
③ない                           8           
④わからない                        2         
 
 
 
 平成16年10月~11月に、「子育てトーク」および、無作為抽出で子育て中の保護者50人にアンケート調査を実施しました。             
 
●あなたが企業に望むことは?
(資料2)
休暇の取得
・父親も育児休暇をとりやすいような雰囲気に。
・生理休暇がとりやすいように。
・男性が子育てのために休暇をとることに罪悪感を持たない雰囲気のある企業。
 
職場環境
・託児所のある職場が増えて欲しい。
・女性が働きやすい社会になってきた。しかし、妊娠、出産で仕事を辞めなくてはならない状態になることが今 でも多い。
・もっと、子育て中の女性が働きやすい職場(雰囲気、制度)づくりを心がけて欲しい。
 
雇用条件
・小さい子どもがいても再就職しやすい企業に。
・女性が生涯働くためには、子育て期間は企業の十分な理解や協力が必要である。育児休暇や子どもが病気の時に介護休暇が取りやすい環境を整備し、弾力的な勤務時間の導入や短縮、育児休暇制度の充実、再雇用の促進などによる仕事と育児の両立を支援するための雇用環境の整備をしてほしい。
 
 
 アンケート結果から解ったこと
 
 企業では【育児休業を取得しやすく職場復帰しやすい環境整備】や【残業の縮減】の必要性が数多く挙げられました。 ※(資料1)
 また、保護者からは、「職場に育児休暇制度があるにもかかわらず、実際には利用しにくい職場の雰囲気がある」という内容や、家事・育児の多くを女性が担っていることから、「子育てと仕事の両立が難しい状況になっている」という意見がありました。 ※(資料2)
 子育てと仕事がスムーズに両立するためには、夫の積極的な育児参加、職場での子育て支援に対する意識を醸成する必要があるでしょう。
 これらの取り組みは、企業に一定の負担がともないます。しかし、働きながら子育てをしやすい環境をつくることは、ひいては豊かな企業体質となり、企業の経営効率に繋がっていくのではないでしょうか。
 
   あなたの職場には、子育てを応援する雰囲気がありますか?
 
子育てに関する悩みごとは、家庭児童相談室(℡25-7830) 市市民部子ども健康課(℡26-12 31)までご相談ください。